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​講座代表挨拶

イートロス医学講座は、人が生きる根幹である『食べる』を支えるため、東京大学医学系研究科外科学専攻感覚・運動機能医学講座口腔顎顔面外科学を母体講座とし、株式会社伊藤園のご協力のもと、2020年4月に東京大学医学系研究科に開設された社会連携講座です。

イートロスとは、食べられない状態が続くことであり、多くの国民に『食べられない』ことが続くことが好ましくないことを認知頂くことを目的として、『Eating Loss』から命名しました。

​本講座では、口腔領域からアプローチし、イートロスに関する診断/予防/治療を学問として体系化し、多くの国民が健康寿命を全うできるよう研究、教育、臨床の実践をすることを目指しています。

イートロスは、医学・歯学にまたがる病態であり、医科歯科連携が重要です。イートロスを如何に予防し、早期発見・早期治療に繋げるかが、一つの役割になると想定しています。イートロスが続くと、悪液質(カヘキシア)となり、死につながる状態となります。人の3大苦痛として、①疼痛、②疫病関連うつ、③悪液質が挙げられており、この中で、疼痛、および疾患関連うつに対しては比較的治療法があるにも関わらず、悪液質に対する治療法はまだ確立されているとは言えません。

また、人の3大欲求である①食欲、②睡眠欲、③排泄欲の内、唯一食欲だけは、自分で食べられなくなった時に、誰かに介助をしてもらわない限りは、満たすことができません。よって、食べられないことが続くイートロスの苦痛をどうにかしたい思いがあります。それに伴い、『口腔緩和医療』の確立もわれわれの大事なテーマとなっています。健やかに、穏やかに人生を全うできるそんな世の中になることを切に願います。

 イートロス医学講座 特任准教授 ​米永 一理 

米永先生 編集①
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